真夜中の刑事/PYTHON357の作品情報・感想・評価

「真夜中の刑事/PYTHON357」に投稿された感想・評価

dude

dudeの感想・評価

4.3
こりゃ面白い。『セリ・ノワール』もそうだったが、おじさんが若い女に熱を上げたら大変なことになりましたな物語。車が直進するかと思いきやバックするというカットが象徴するように中盤以降の“外し”が可笑しくも哀しい状況を作っていく。
個人的にはメルヴィル作品と似て非なるものという感じもして面白い。作品自体からは寂寂とした凄みを感じるが、登場人物たちはなんとなくモタモタしていて落ち着きもない。と思っているとクライマックスは妙に派手なアクションを見せたりして、よく分からないが魅力的ではある。
t

tの感想・評価

4.0
イヴ・モンタンの逃げ方が毎度小物っぽくて好感が持てる。硫酸には笑った。にも関わらず少ない台詞で終始クールな世界が維持さる。ステファニア・サンドレッリ死後もなお1人の女の手中でしどろもどろする地方警察署。
シモーヌ・シニョレが基本的に部屋から動けないのも活きてると思う。
あと30分くらい短ければ…
イブ・モンタンが自分の不運と長い追いかけっこをする。独り身の刑事の生活が淡々と描かれる。真犯人を捜査するため死んだ恋人の部屋を解体したり、捜査の手を逃れるための常軌を逸した行動がいちいち強烈で感動する。完全に母性に支配されるフランソワ・ペリエとシモーヌ・シニョレの夫婦関係。部下の息子が何度も出てきたり、必要あるのかないのか不安にさせる場面や撮影が気になりすぎる。ラスト満身創痍のモンタンはロボコップみたいな動きでもうあっけにとられる。凄い。
女と話すために道路をぐるっと回るのが端的にこの映画を示していてよい
KazurocK

KazurocKの感想・評価

3.8
モンタンのアクションシーンはまあまあだけどガンの描写がカッコいい!三角関係のサスペンスミステリーとしても面白い。雑談なストーリー展開だけどその分狂気を感じる。署長の奥さん役のシモーヌ・シニョレが重厚感ありすぎ。
これは!!圧倒的!!超絶的!!大傑作!!! 演出方法こそ違えどギョーム・ブラックのような根暗な欲望を湛えつつもそれが行き過ぎてて笑える領域に入っているw

この監督の人間の動かし方の極端さが面白くて。
いい年したイヴモンタンのゴミ箱ジャンプとか何なんだよあれ笑える。
あとモンタンの尾行の下手さが最高。すぐ彼女にバレる。

つーかあの洗濯機のぐるぐるにズームするのなんだったんだろうか??
なんか重要な証拠を服とまとめて洗ってしまった。ってことかとおもいきやそうでもないしなんなんだもう。

つーか、自分の顔に硫酸ぶっかけたモンタンの包帯顔の出オチ面白さ、これ、アウトレイジの石橋蓮司感ですな。笑える。最高。
堂ノ本

堂ノ本の感想・評価

4.0
この時代にこんなノワール撮れるんか〜って感心してたけど、76年かい!!

銃の使い方がかっけえ!!円
イブ・モンタン主演のフレンチ・ノワール。冒頭の手作り弾丸とお道具掃除のシーケンスは刑事がバンバン犯罪者を殺すハードボイルド展開を想像させるが、中身は全然違う!同じ警察署の署長と警部がお互い知らないうちにファム・ファタールを挟んで三角関係になり、片方が女を殺してしまう。イブおぢさま、逃げて逃げて!案件。先の読めない展開でスリルがあり、ストーリーはかなり面白い。ただ、主要キャラは警官とは思えない狂った行動が多すぎ。それがノワールのノワールたる所以な訳だが。音楽がホラーっぽい重い感じで70年代犯罪サスペンスの雰囲気がなかったな。
2017.9.2 DVD(字幕)
vinotinto

vinotintoの感想・評価

3.8
演出が作りこまれていて、シンプルに面白い。フィルム・ノワールの秀作。
多少雑だが行動で語りをけん引する力強さが良い。
何がとは言わぬが「円」の主題が最初から最後まで持続するのも見事。
>|