1作目の快作具合が嘘のように、数あるB級アクション映画群に埋もれる出来栄えとなってしまったシリーズ2作目。
陰謀渦巻く様相を多くのキャラクターで紡いではいるが、その行動に付随する理念や思いの描写が浅く、結果スタイリッシュを履き違えたカメラワーク同様にガチャガチャした印象のシナリオに魅力は感じられない。アクションシーンのキレも失われてしまっては、本当に褒めるべき点が見当たらず、劣化ウラン弾を用いた対装甲超小型ミサイルガンは今作の特異的な装置だが、作中で生かされていたとは言い難い扱いだったのも悪印象だ。最後のどんでん返しで真相が明かされても「だから…?」という感想以外に浮かんでこず、ただ後味が悪いばかり。次作の主演降板もやむ無し。