のす

愛のお荷物ののすのレビュー・感想・評価

愛のお荷物(1955年製作の映画)
3.6
戦後ベビーブーム。人口増加を食い止めようとする厚生大臣とその家族が巻き起こす風刺の効いたドタバタ喜劇。

とにかくトントン拍子で話が進む。自由奔放で結構やり放題な登場人物たち。故に誰も自分に反省はあまり無い。「愛のお荷物」なんてもっともそれっぽいタイトルをつけているが、当の問題に対しては軽やかに描いている。一番しっかりしていなきゃいけないはずの政治家である主人公をちゃんと皮肉っているところは好き。家族がバタバタ騒いでいるのをコマ送りにしている場面が楽しい。ラフだけど結婚、出生について考えさせられる作品だと思った。

お茶目な役の三橋達也。そのお相手でしっかりしてる秘書を演じるのが北原三枝なのも良いな。
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