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愛のお荷物のragaのレビュー・感想・評価

愛のお荷物(1955年製作の映画)
3.5
人口増加傾向の時代の日本で、政府と民衆との意見の相違が親と子世代との対比で語られる。その背景にはしっかりと家制度、身分制度の悪癖が露呈されて思考の短絡や停止による事態解決へと促される。"まぁいいじゃないか" "楽しく謳歌しようじゃないか" そこがこの国の良さでもあろう。だがラストのドタバタユーモアは本当の問題は先送りにする逃げ口上にも見えてしまう。そこに川島雄三監督のアイロニーが込められていると推察するのは、深読みしすぎかな。
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