まつぼっくりん

人喰猪、公民館襲撃す!のまつぼっくりんのレビュー・感想・評価

人喰猪、公民館襲撃す!(2009年製作の映画)
2.5
ヤバい邦題映画の代表格!

たった3作しかない猪パニック映画の一作。
この映画の最大の魅力はなんと言っても「人喰猪、公民館襲撃す」いう邦題だ!!

この邦題だと、この映画で誰が何をするのかが端的で簡単に分かる。ビジネスでは端的で分かりやすいことが求められる。それを踏まえてビジネスの観点で言えば、この邦題は100点と言える。
上司にこの映画はどんな映画と聞かれたら、この映画のタイトルをまんま答えよう。

そもそも元々原題は「罠」で、これだったら絶対に観てない。
まず、この映画は配信かつレンタルもなく、おまけにBlu-rayも廃盤で定価の2倍する。そんな鑑賞難易度の高い今作をBlu-rayを購入してまで観たいと思わせたのは紛れもなくこの邦題だったからだ。

仮に私がこの映画を端的に言うのであれば、「猪版ジョーズ」だ!笑

これが冗談でなくまったく観光名所の田舎町で人喰猪が出てすぐ対処すれば良いのに、観光客が来なくなるのを懸念して、隠蔽して余計被害が広がるというジョーズ設定のまんま。
しかもジョーズの上映時間と同じでちゃんと2時間ある。正直絶対に2時間もいらない。

B級映画の特有のやつで、肝心の人喰猪はあんまり出てこない。上映時間の大半は謎のシュールギャグが占めている。
キャラの個性が強すぎて、完全に渋滞している感が否めなく、特に近所の不気味なおばさんが人喰猪と一緒に襲い掛かってくるのは意味が分からない。

唯一良いところは、タイトル通りにちゃんと公民館襲撃されることぐらい。

エンドロールでは、演者みんな笑顔のメイキングがあるので、最後学祭ノリで終わる。