ヒラリー

迷宮物語のヒラリーのレビュー・感想・評価

迷宮物語(1987年製作の映画)
3.6
3監督からなるオムニバス
1.ラビリンス ラビリントス/りんたろう
現実から虚構に引き摺り込まれる少女と猫
薄気味悪い道化、サーカス等カラフルな世界
猫ちゃんめちゃくちゃ警戒してたからちょっと可哀想。

2.走る男/川尻善昭
誰よりも速く、走る事に捕らわれた男
REDLINE(キムタクが声優してた)に近いものを感じたけど本作のが20年以上先だった。
死をも超越したレース、ここまで来ると人間業じゃない。神の領域。

3.工事中止命令/大友克洋
この3作の中で長めの尺とってたのもあるけどしっかりしたストーリーだった。1番好き。
予算オーバーで尚も働き続けるロボット、責任者として派遣されているのは人間一人
音信不通の責任者に代わって工事中止命令を出しに赴く僻地
視察した現場では工期に間に合わす働くロボットは完全に狂っている。
今日は何体、明日は何体の予定、は過労自殺の数のよう。
劣悪環境下で働く人間のソレにかなり近いものがあって、アニメながらにうわー…となる。
続きが見たいとも思ったが短編なのでそこそこ満足。
この前メトロポリス(りんたろう)見たばかりだったから余計人間とロボット社会についてモヤモヤしてしまった。
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