もはや点数つけるのも申し訳ないほどの大傑作。
原作を初めて読んだ時こんな文調が、こんな言い回しがあるのかと、強い衝撃を受けたのを今でも忘れない。
やっと「砂の女」の映画が観れた。
先日「他人の顔」を観て、この勅使河原監督と安部公房のコンビはとんでもないと気づいたが、今作も同様凄い。
魅力を全部語るとしょうがないので一つに絞ると、やはり映像でしょう。小説での表現を見事に映像に落とし込んでいて、モノクロの砂、汗が美しい。砂が生きているそんな印象を受けた。
一つ小説に劣っていたと思うのは、性行為シーンかなと。それだけで後は感無量。
何度も観たい映画が増えることは本当に嬉しいことだなと。