砂の女の作品情報・感想・評価

砂の女1964年製作の映画)

製作国:

上映時間:147分

ジャンル:

4.0

「砂の女」に投稿された感想・評価

上旬

上旬の感想・評価

4.2
すごいものを見てしまった…これは文句なしの傑作。安部公房元々好きだけど、ここまで世界観そのままに映画にしてくれたってだけで感動。
寓話的な気味悪さが頂点に達するのがあのセックスをめぐっての攻防戦と謎の仮面と踊りなんだけど、あの奇怪さはなんだろう。
岸田今日子さん、消して美女とは言えないと思うけど、あの役柄にはぴったり。妖しげな色気がある。
こういうの現代でもつくってほしいなー
やま

やまの感想・評価

4.5
もはや点数つけるのも申し訳ないほどの大傑作。

原作を初めて読んだ時こんな文調が、こんな言い回しがあるのかと、強い衝撃を受けたのを今でも忘れない。

やっと「砂の女」の映画が観れた。
先日「他人の顔」を観て、この勅使河原監督と安部公房のコンビはとんでもないと気づいたが、今作も同様凄い。

魅力を全部語るとしょうがないので一つに絞ると、やはり映像でしょう。小説での表現を見事に映像に落とし込んでいて、モノクロの砂、汗が美しい。砂が生きているそんな印象を受けた。

一つ小説に劣っていたと思うのは、性行為シーンかなと。それだけで後は感無量。
何度も観たい映画が増えることは本当に嬉しいことだなと。
まさ

まさの感想・評価

3.5
クライテリオンBDの超絶高画質にマジビビる。

本作は1964年の作品か…
この時代の日本映画はたまらんな。こんな凄まじい映像世界、お話は中々ないよ。
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

4.0
原作を読んで映画も観てみたくなり、限られた店にしかないVHSを入手して鑑賞。蟻地獄のような状況に陥った主人公の生への執着が徐々に諦観に変わり...という原作でも背筋がひんやりとした不条理かつ生々しい描写が本当にイメージ通りに再現され、さらにあえて多くを見せない観念的なエロティシズム(岸田今日子がこんなに官能的に見えたことはいまだかつてないw)など映像ならではの立体感も加わり、原作の秀逸さを全く損なわずにきっちりと映像化に成功した稀有な例に感じられた。こうやって映像で見せられるとリアリティが半端なく上がり、今の自分の生活すらこの砂のような儚いものでは?と問いかけられた気がしてさらに気が滅入る(笑)。
Gordon

Gordonの感想・評価

5.0
個人的には安部公房の原作よりも更に好き。岸田今日子のつかみ所のない女の演技が最高。
砂の女。舞台セットはさすがは世界の勅使河原、秀逸だし若き岸田今日子がここまで妖しくエロかったのは発見だがやはり安部公房ははまれない。やはり実はデビュー当時は前衛純文学者として安部公房とライバルと評価されてた星新一の方がずっと偉大だと思う。今年123本目
規制厨

規制厨の感想・評価

4.3

このレビューはネタバレを含みます

蟻地獄のようなじんわりとした恐怖
砂のようにこぼれ落ちていく未来や希望がない交ぜになった男と最早奪われる物もない女の対比が非常に際立っていた
昆虫採取のために都会から砂丘へやってきた男が一晩泊めてもらうために 住人に勧められ深く掘られた穴の中にある一軒家に泊めて貰うが そこから出してもらえなくなり仕方なくそこに住む女性との生活を余儀なくされる という展開だけ聞けば極めて異常な物語が何故かすんなり入って来る。ヨルゴス監督が好きな作品と聞いて納得しか無い 音楽は完全に「聖なる鹿殺し」限定空間でのシュールなコミュニティは「ロブスター」であり「籠の中の乙女」を彷彿させる。砂の表現が素晴らしい。
改めてモノクロって良いなと思わせてくれる作品でした。
なんて言うか、モノクロと砂の映像的相性が抜群だった気がします。
モノクロならではの映像美や砂の触り心地を感じれそうなぐらい質感のある映像が素晴らしいです。
あとは岸田今日子さんの化粧っ気はないけど生々しい美しさみたいなのが上手く表現されていて良かったです。
ストーリーもほとんど同じ場所で展開されるのですが、飽きずに観ることができました。
原作も読んだ事があるけど、映画版をやっとこ観ました
砂というのは穴にも例えられそうで、日常生活、人生にも当て込めそうだと思いました。抜け出たくても抜け出す事ができない、脆くて危うい環境。地獄の様でも生きていくにはその環境しかないのならば、人は順応していくしかないんでしょう
明日間に合ーな…なんて言ってると明日はいつまででもやって来ないで今日になってしまう。人は多かれ少なかれこんな砂に埋まって生きてるのかもしれませんね、悲しいかな
化粧っ気のない岸田今日子さんがなかなかセクシーに感じる瞬間がありました
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