砂の女の作品情報・感想・評価

砂の女1964年製作の映画)

製作国:

上映時間:147分

ジャンル:

4.0

「砂の女」に投稿された感想・評価

キャストやスタッフの名前の横にいちいち三文判を押していくの良いアイデア。強烈に日本的。誰か真似すればいいのに
加賀田

加賀田の感想・評価

3.0
岸田今日子の「眠くて 眠くて」という台詞の言い方がNujabesの「Acid Jazz」という曲に似ていた キーも同じかもしれません
日本映画 匠の技Vol. 4 白黒映画の美学 日本映画黄金時代に到達した、光と影の極みを堪能する11日間
@新文芸坐


勅使河原宏監督×安部公房の最高傑作。
オープニングから度肝を抜かれます。印鑑を使ったあんな表現があるのか。

じっとりとしたエロス。流れる汗、汗で体に付く砂、白い砂が非常に官能的。
原作も好きなのですが、この完璧な映像化は只々圧倒的。
Moeka

Moekaの感想・評価

3.9
穴の底でただ砂かきに従事する。退屈だけれどこれをやらないと誰も自分の存在に気づかないという管理された現代社会の恐ろしさが閉塞感とともに伝わってきた。ただ水と砂の交歓を見るとこの砂は女でもあり、掴んだら溢れてしまうのに全部を飲み込んでしまう力を持つというのは狂気に近づく人間の精神と酷似しているのかなと思わされた。大海原を求めていたのにいつの間にか小さなたったの水壺で満足してしまうというのは今でもよくある話なのではと。仮面を被って上から見下ろす村人達は鬼でしか無い。
liverbird

liverbirdの感想・評価

4.7
Japanese new wave! 少し長いけれど、久しぶりにすごくジワジワくる映画を観た〜さすが安部公房、、、使う物とかモチーフが雰囲気を出していると感じました。音楽も良かった!
安部公房の小説のイメージにかなり近くて驚いた。岸田今日子がなかなか可愛い。
otom

otomの感想・評価

3.0
原作を読んだので観る。読んでいてどうしても風景が想像できなかったが、見事に再現されていた。武満徹の音楽は素晴らしいし役者の演技も良いのだが、いまいち抜けているところがある様な。面白いとは思ったけれども、えてして原作を超える事は難しい。
安部公房の小説が好きで、同名小説を読んでからこの作品を観たが、映像化が素晴らしいと思った。モノクロだがそれもまた砂のザラつきとして良い味になっている。女と時間と環境適応、慣れや情の怖さ、身近な幸せ、妥協。人生において目標を持って生きていても、気をつけていても、ふと気がつくと隣にあるそれ。普段の生活とは落差のある環境で見せる事でより強烈に感じさせられる。

2回目の鑑賞。
やっぱ好き!これでもある程度の幸せは感じるんやろな〜。
分からんけど戦時中とかこんな感じかな?
やりたくても出来ない感じ。
自身は紆余曲折あって漫画描いててやっとデビューできて…なろうとしなきゃなれない、なろうとしてもなれない可能性の高い目標で生きていく、それを目指す事が出来る平和な今の日本、故にシンドイ事や辻褄合わん事も多い。
選択肢も多く生き方も選べる、自身は年齢的にも選択肢や可能性のドアは少なくなってる、このドアしかないと信じこじ開けて生きてる、やっぱまだまだこうはなれないなぁと観てて思った。
また小説も読み返そうかな。
あおい

あおいの感想・評価

4.0
主人公が精神を乱していく様と無機質な砂が有機物であるかのように雪崩れる様を交互に見せられ、白黒映画のはずなのにサイケデリックな残像が頭の中に残る映画だった。めちゃめちゃゆったりな時間軸もそうさせた、またそれは生きてきた中で一度と考えたことがない砂やその概念について考えるには、いい余白だったと思う。今思えば、砂丘に漂流した小舟に座る主人公のバックショットは砂の目線であったかと思うとゾットする。地獄を選んでしまうというラストは今では少し陳腐かもしれないけど、砂穴の外という自由か管理社会の外という自由かという対比の提示は、就職して休みはあまりないけどお金がある自由かお金はないけど休みはいつでも作れるフリーターやニートかどちらかを選ばなければならない自分にとって考えさせられるものがあったし、やっぱり自給自足的に生きる事ができる人は格好良いなと思った。
原作好きなのでイメージが頭の中でできちゃってて…

映像化ばっちり成功だと思うけれど私のそれとは違ったなあ、とだけ。
水木しげるっぽい。それもわかるが。
楳図かずおバージョンだったんですよ私は。イアラの。
で、岸田今日子が安易すぎるのかな~

常に湿気った砂がまとわりついてジャリジャリするイヤさ伝わるし、
明るい閉塞感も出てます。

やっぱ肝は何で逃げないんだろう?っていうSF的な不気味さで。
うる星やつらとか私ほんと怖いんですけど、ああいう堂々巡りでキリがないような世界って一番おそろしくないですか?

だから、延々長尺で砂の世界を映し続けるのは、そうなんだけど
ちょっと飽きる。
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