kai

風と共に去りぬのkaiのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.1
南北戦争のまっただ中を生きるスカーレット・オハラの生き様を描いた作品。
生きていくことに対する強さ、そしてその強さゆえに失っていくものたち。
個人的に、強いということは、変化することを恐れないこと。後ろを振り返らず、常に今や未来しか見ていないもの。しかし、それ故には失っているものや、愛しているもの、自分が大事にしているものに時に気づかなくなってしまう。しかしこの世の中は失ったものはもう二度と手に入らない。表面だけ見ると元に戻ることもあるだろうけれど、その時の感情や記憶、匂いや言葉はもう二度と帰らない。でも、その中でも失うことでしか手に入らないものもある。その時には思いっきり泣いて、哀しんで、そしてまた明日それについて考えよう。
明日には明日の新しい風が吹くから。
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