理か

風と共に去りぬの理かのネタバレレビュー・内容・結末

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

レットを追ってはいけない、追わせるんだ



『ローマの休日』と同じ頃ぐらいから
何回かTVで観て少女漫画付録の漫画本でも見ました。
中高生ぐらいと今大人で観るのと観た後が少し違いました。
昔だったら、やはりスカーレットの自己中心的な
考えはわかっていてもその美しさ、オシャレさ、
しっかり度、行動力の方に目が行き、素敵だなぁ、と。
今は、メラニーの優しさ、心の清らかさ、
崇高なる精神がとても素晴らしく映って来ます。

アシュレイに関しては、変わらず同じ。
優しい紳士ですが、優柔不断。
スカーレットが誤解しているなら
100%誤解されないようにしないと。
結局、メラニーがいないと生きることができない
情け無い男。
なぜスカーレットが執着していたのか昔も今も
わかりません。

レット•バトラー、昔も今もあまり好きではないです。ただ、大人として観るとお金持ちなので、
いいじゃないか、とポイント上昇。
ですが、ヤキモチ焼きすぎ。
本作、ビビアン•リーさんやメラニー役の
オリビア•メアリー•デ•ハビランドさんなど
女性は素敵な方が出てますが、男性は‥。

アメリカ南部綿畑を育てるタラ農園。
可愛いスカーレット、
昼寝、黒人の女の子がうちわで煽いでくれる。
黒人が召使として当たり前な南部と、
反対する?北部との戦争が始まってしまいました。
南部が悪者で北部がええもん、と思いがちですが、
そうでもなさそうな。
実際、北部兵士が泥棒しに来ましたから。
戦争は悲劇の元、
負傷兵がアシュレイと思えるメラニー、手厚く看護。
野戦病院でスカーレットも働いています。
家で働いていた奴隷たちと会い、彼らも北軍と戦いに。
なので南北戦争も歴史も勉強しないと、と思いました。
スカーレットは、当て付けみたいな結婚を
2度もし、お金持ちのレットと再再婚。
前夫から受け継いだ事業もおもしろいくらいに
儲かり元気に過ごしていますが、
だんだんと生来のわがままがキツくなり、
レットにも愛想尽かされかけています。
愛娘ができてレットは目に入れても痛くない
可愛がりようでしたが。
二人目の子を孕ったスカーレットが階段から
落ちる事故で二人の仲はますます、険悪に。
さらに愛娘のボニーが‥‥。

徹底的な亀裂が入ってしまった二人。
レットは、自責の念もあり、家を出て行くことに。
心配するメラニーの身体が危険な状態で。
メラニーは、妊娠中助けてくれたスカーレット
に恩があるのでしょう。
メラニーの今際の際のアシュレイを見て
やっと目が覚めるスカーレットです、遅すぎ。遅いわ⁉️と思います。
デカいカメオのブローチしてるスカーレット、
こんな時もオシャレに余念が無いです。

今頃レットを追いかけても。
レットもレットでヤキモチ焼きの皮肉屋。
多分、スカーレットが縋って来るのを見て、
自身の気持ちとは正反対の言動をしてしまう
男なのでしょう。

最後の最後は、やはり強い味方タラ❣️

80年前と思えない壮大なスケールで魅せてくれた
作品。
また再度鑑賞して修正するかも?です。
理か

理か