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風と共に去りぬのあのレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.0
この映画はどのような意図を持って作られ、当時の観客にどのように受け止められたのか今となっては推測することも難しい。映画は信仰と言ってもいい、土地への執着で終わるけど、それは土地だけではなくやはり昔の「豊かな」暮らしに対する郷愁だと思う。個人のレベルで、自分の子供時代や豊かだった時期を懐かしむのは、それがたとえ他者の抑圧によって支えられていたものであったとしても責められるものではないと思う。しかしそれが映画になって多くの人が見たときにどう受け止められるのかというのはまた別の話で…という複雑な背景込みで面白い映画だった。章立てした作りや音楽、俳優陣など、映画としてよくできているからこそ、内容や事情まで目がいくような気がする。
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