0

風と共に去りぬの0のレビュー・感想・評価

風と共に去りぬ(1939年製作の映画)
4.0
午前十時の映画祭にて再鑑賞。うん十年前にビデオで見た時とは雲泥の差の映像美だった。ドレスやペチコート、帽子やリボンなどの衣装はもちろんのこと、タラの風景の色鮮やかさ。空の色もとても綺麗で驚嘆した。音楽は、びっくりするほどの音質の違いは感じられなかったけど、よくなっているのだと思う。

初鑑賞の時と同じく、どの辺に名作としての価値を見出してよいのかわからなかった。ヒロイン・スカーレットの高慢で傲慢で富や欲望のままに振舞う姿は、見ていて気持ちの良いものではない。対照的なメラニーについては素晴らしい人格者だとは思うけど、聖母のようで完璧すぎるし。

ポスターから、激動の時代をたくましく懸命に生き、名台詞「明日がある」に繋がるのだと見る前は勝手に想像していたのだけれど、さにあらずで見終わってびっくり。

それでも4時間見ていたのは、南北戦争の開始前から開戦、終結、その後の時代の移り変わりを背景に、戦争に巻き込まれながらも自分の欲しいものになりふり構わず、手に入れ、失い、貪欲に生きる姿から目が離せなかった、からかもしれない…。すげーな、この女、って感じで。うん十年たっても見終わってよくわからなかった。
とにかく、クラーク・ゲーブルはかっこいいなあ。好き。
0

0