ゆっきー

明日になれば他人のゆっきーのレビュー・感想・評価

明日になれば他人(1962年製作の映画)
4.5
神映画。映画を作っているところの映画である。舞台はイタリア、チネチッタスタジオ。落ちぶれた俳優が映画監督としての才能を開花させる話。

たまたま近くのホテルに滞在している別れた妻のシド・チャリシーがエロい。とにかく、エロい。どうしようもなくエロい。
エレベータのシーンが特にエロい。あとから乗ってきたシド・チャリシー夫妻と一緒に上の階に行くと、降り際にシドが振り返り「あとで電話するね♥」といって優雅に去っていくシーンが、
カークダグラスの主観ショットでしかも1カットで撮られる。ちょっとした主観もののAV。

シド・チャリシーが交通量の多い道路の真ん中で車停めて、クラクションをものともせず、こっちに優雅に歩いてくるシーンとか、「なんだこいつ」感半端ないっすよヤバいっすよ!
イタリアの純情な端役の娘も滅茶苦茶肉感的で美しかったし。

あとクライマックスのスクリーンプロセスが作り出す夢幻的空間におけるマセラティでの爆走シーン。スクリーンプロセスならではの異様な空間と車の周りを一回転する狂ったカメラワークには度胆を抜かれる。『セーラー服と機関銃』のオープニングの車のシーンより上。
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