卵

ライトスタッフの卵のレビュー・感想・評価

ライトスタッフ(1983年製作の映画)
5.0
ロケット爆破されたし観た。めっちゃ好き

俺は俺でやっていくぜ

グレンが焼け死にそうになった場面からパレードのシーンの移行がぶつ切りすぎてめっちゃ勘違いしてた。ララランドみたいに現実にならなかった虚構を華やかに見せることで無念さを強調する演出なんかと思って勝手に泣きそうなってたけど違うみたい

他のユーザーの感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

米国初の有人宇宙飛行計画、通称「マーキュリー計画」に参加した7人の宇宙飛行士たちと、最速のテストパイロット、チャック・イェーガーの姿を通して、パイロットの持つ「正しい資質」を描き出す宇宙開発史劇。

宇宙飛行士をリクルートするNASAのエージェントの一人を演じているのは『狼よさらば』『アニー・ホール』のジェフ・ゴールドブラム。

第56回 アカデミー賞において、編集賞、作曲賞、音響賞、音響編集賞の4冠を達成!✨✨✨
第27回 ブルーリボン賞において、外国映画賞を受賞!

1957年、ロシアは世界初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功。アメリカは「やべえよやべえよ…。宇宙から核の雨が降り注いじゃうよ…。」とビビり散らかした。これが俗に言う「スプートニク・ショック」。
米は露に対抗する為、宇宙開発を急ぐ。1958年に航空宇宙局(NASA)を設立し、世界初の有人宇宙飛行を目指した。58年〜63年に行われたこの宇宙開発計画こそが「マーキュリー計画」。これがその後数々の技術革新を起こした「ジェミニ計画」、そして世界初の月面着陸を達成した「アポロ計画」へと繋がっていく訳ですな🤔

本作はこのマーキュリー計画に参加した米国初の宇宙飛行士たち「マーキュリー・セブン」の物語。
それと並行して、世界で初めて音速を超えた人間、チャック・イェーガーの物語を描くことにより、真のパイロットのみが持つという「正しい資質」とは何かということを観客に提示する。…チャック・イェーガーって、名前カッコよすぎやろ〜!

上手いのはこの「正しい資質」が何なのかというのを、セリフなどで一切説明しないこと。
勇気や使命感といったものを超えた、軽々しく言語化してはならないものを、セリフではなくキャラクターの行動や表情で観客に伝えきっている。
「正しい資質」に溢れるパイロットたちの姿は皆魅力的だが、特に好きなのはマーキュリー・セブンのリーダー、ジョン・グレン!
「副大統領だろうが、キミが会いたくないのなら会う必要はない」と奥さんに告げる場面は、思い出すだけで目頭が熱くなります😢

鑑賞前のイメージでは、『トップガン』のようにU・S・A!U・S ・ A!的なノリの良い米国讃歌かと思っていましたが、実際はそれとは真逆。
むしろ、米ソ間の宇宙開発競争がいかにパイロットたちの誇りや尊敬、そして何より命を軽視していたのかがたっぷりコッテリと描かれる。
意地になって無謀な計画を進める政治家や、ただただ猿のように騒ぎ立てるマスコミの姿を露悪的に映し出し、それらとただのマスコットであることを自覚しながらも粛々と命懸けのミッションに取り組むアストロノーツたちの姿とを対比させることで、「正しい資質」とは何かを浮き彫りにする。非常にウェルメイドな作劇だと思います。

ランタイムは何と脅威の190分オーバー!
あまりにも長すぎるということで日本公開時は160分にまでカットされたらしいがそれでも長いよね💦
何たって、DVDがアナログレコードみたいに両面仕様ですからね。こんなん初めて見た。
3時間以上の映画って個人的にはNGなんだけど、この映画に関しては、まぁこのくらいのランタイムは必要だよね〜、という感じがしてあまり気にならなかった。
むしろ、アメリカ宇宙開発の黎明期をよくぞ3時間でまとめたなと拍手したいところであります👏

とはいえ、バカ長いランタイムの上、派手さのカケラもない作風なので流石にダレる。宇宙開発史に興味のない自分のような人間にとっては、ぶっちゃけ退屈な映画である。

あと、チャック・イェーガーのパートが気になる…。
マッハ1超えを目指すイェーガーの勇姿から映画が始まるので、もっと彼が映画の中心になっていくのかと思いきや、実際はかなりの脇役。
マスコットであることを自覚しつつ時代の寵児となるアストロノーツと、誰からも見向きもされなくとも最速最高度を目指し続ける戦闘機乗り。
この対称的な二者の姿から「正しい資質」とは何なのかを読み解かせる、という意図は分かるし、この映画からチャック・イェーガーを抜いたら味気ないものになっちゃうというのもわかる。
でも、それならもう少し出番を増やすとか、彼のエピソードに厚みを持たせるとか、傲岸不遜な青年ゴードンとのやり取りを追加するとか、もう一手何かが欲しかった。イェーガーがちょい映画から浮いちゃってるのよね😮‍💨
それと野暮なツッコミをしちゃうと、出撃許可のないままテスト機を発進させて、あまつさえそれをぶっ壊しちゃうというのは「正しい資質」といえるのだろうか…?

面白かったかつまらなかったかは置いといて、映画史的に有名な作品だし、宇宙開発史も学べたしで、観て損は無かったとは思う。
アポロ計画を描いたデイミアン・チャゼル監督の『ファースト・マン』とセットで観るとより楽しめるかも。ガスとかイェーガーも出てくるしね。

何より『トップガン マーヴェリック』の冒頭シーンがまんま『ライトスタッフ』のパロディだったということがわかった!
両者ともにエド・ハリスがでてるし、噂には聞いていたけどほんとにそのまんまで笑っちゃったよ🤣
ということで、宇宙ファンや『マーヴェリック』ファンにはオススメな一作であります。
なおみ

なおみの感想・評価

4.0
好きな作品なので、鑑賞記録として。
宇宙飛行士の正しい資質の話として観るより、イェーガー(テストパイロット)から見た宇宙飛行士成り立ちの話として観たのです。公開当時の感想は正しかった!
ただただイェーガーがカッコ良い(笑)。
高評価な作品でも、イマイチ評価しにくい作品。長い。とにかく長い。そのわりには、イエガーをはじめとした、メンバーの人間性が希薄で、カメラマンや市民の狂乱や、どうでも良い歓迎パーティーの乱発で、なんだか、薄味の長い伸びたスパゲッティを食わされているみたいだった。さらに、音楽は明らかに、チャイコフスキーのバイオリンコンチェルトからのパクリで、原曲を使ったほうが余程いいと思った。アメリカ映画特有の大味作品としか思えない。
Kabao

Kabaoの感想・評価

3.8
冷戦中の宇宙開発競争のもと、アメリカがソ連に対抗するために行ったマーキュリー計画を題材にした話。

選抜された7人の宇宙飛行士とその妻たちを中心に物語は進む。

世間の注目が、最速飛行から有人宇宙飛行へと移り変わる中、それでもなお最速飛行を目指し続けるイェーガーと宇宙飛行士たちの姿や取り巻く環境を対比して描いている。

印象的なのは、「あなたの知ってる最高のパイロットは?」という質問にゴードンは、イェーガーを思い浮かべ彼こそが”正しい資質”を持っていると感じているが、マスコミのために「目の前にいるよ」と答えてあげているシーン。

”正しい資質”を持っていても、情勢や世間の関心の変化によって埋もれている人は大勢いるのかもしれない。
takebouki

takeboukiの感想・評価

4.8
傑作。初見。先日トップガンの新作を観たばかりなので、いかにこの作品の影響を受けているのかがよくわかった。作られたのが冷静時代なので、アメリカ万歳なのは仕方ないが、それ以上に夢を追う気持ちや家族愛に溢れる素晴らしい映画だった。
おー!良作!
どこまでも大空を駆け上る男たち(7+1人)の物語。めちゃくちゃにアツかった!!

特に7人の宇宙飛行と飛行機の最速記録更新を目指すイエガーの飛行とのコントラストがすごくよい。宇宙飛行の方が派手だけど、イエガーの渋い感じも◎だった。
UE

UEの感想・評価

3.0
あまり刺さらず…
もう少しイエガーについての話を見たかった
奥様方のシーンが好き
The real barrier wasn't in the sky.

本当の壁は空にはなかった

✈️ฅ^•ﻌ•^ฅ
camuson

camusonの感想・評価

4.0
3時間超の大作。

60年代の米ソ冷戦下で躍起になって宇宙開発競争をしていた
当時の空気をとても懐かしく感じました。まだ生まれてませんが。
宇宙開発に皆が夢を抱いていた時代ですね。

前半は、音速の壁に挑むテストパイロットの話です。
主役のエースパイロットが、メチャクチャかっこいいです。
一点の曇りのない眼差しと、ストイックで乾いた表情がいいです。
奥さん以外の女の尻を追わずに、
いまだに奥さんの尻を追いかけてあばら折るのもストイックでいいです。

後半は、前半で登場したテストパイロットの一部が、
名を挙げようと宇宙飛行士枠に応募し、
厳しいテストに耐えて宇宙飛行士を目指す話です。
宇宙飛行士候補達の息の長さと、肺活量を競うテストを見て、
昔のテレビ番組「ザ・ガマン」を思い出しました。
(口の上にセットされたシリンダー経由で羊の脳みそが落ちてくるシーンが思い浮かびました。)
バカバカしさにおいてドッコイドッコイなところが笑えます。

蛍のシーンは思いっきりフラグかと思いましたが、してやられましたね。

まだ見ぬ世界を目指して危険を顧みない男達の話として、
宇宙飛行士を扱うだけでなく、
航空機テストパイロットと対比させたのが、
作品に特別な味わいをもたらしていると思います。

あえて難を言うとすれば、後半、宇宙飛行士達が一致団結して、
爽やかないい奴になりすぎていて、ちょっと面白みに欠けるのと、
実話に基づいているので、
フィクション作品で得られるような感情の起伏がもたらされないところでしょうか。
主要人物は死にそうにはなるものの死にませんし。
ガチの傑作

音速の壁の挑戦から宇宙競争へ続く道は、有益性の追求プロセスにおけるセーフティ機能獲得の道であり、エンタメ化された最後の公開処刑の道、未知との接触の機会の度にロマンスを生贄にし続ける道だ。

この道を行けばどうなるものか、あやぶむなかれ〜あやぶめばみちはなし〜

太陽を撃つには宇宙に行くと遠くなる。青空の中の太陽へ向かわないと撃てない。太陽には宇宙に行った方が近づくのに地球にいる俺vs太陽のスペクタクルは失われる。お前らの敵は太陽だっただろ?と宇宙から地球で戦い直す。全部太陽が悪いから。

田中さんからもらった棗椰子を食べて紅茶を飲んでいる。最近ミッシェルの「世界の終わり」の歌詞を読んでるが、あれば彼女のルナい狂気に彼氏がバチり追いついて、そしたらそっちがモノホンだったわ、ってなる話にも感じるし、過去振り返って俺が若かったとふと思う感じもあり、なんかエスクトリームとノスタルジームが良い感じに甘酸っぱくペチーノしてる。月が赤い夜にドライブしたのかな。MVに出てくる風車のとこで友達のママが働いてたらしい。

この曲の歌詞に紅茶が出てきただけでべらべらとしました、というか紅茶も映画関係ないから、今飲んだだけだから。コナンみてえ。ふと。宇宙開発競争がなければキック力増強シューズは生まれなかった。

オーストラリアが初めて移る時、次の打ち上げまでの繋ぎを不穏なディジュリジュ、不安定なオーケストラ、壮大オーケストラに繋ぐ劇伴、記者たちのシーンで執拗に挟まる嫌な機械音(劇中音でなってそうでなってないへんな音)、冒頭のシンセで作った発射音。音もヤバい。
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