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HAZE ヘイズのJeffreyのレビュー・感想・評価

HAZE ヘイズ(2005年製作の映画)
2.0
「HAZE」

冒頭、暗闇の壁。そこに一人の男が後ろへと吸い込まれていく。四方八方コンクリートに囲まれた密室。腹部には出血、痛みを感じ、夢でないことが発覚する。冷たい、痛い、苦しい、恐怖、異常性、地獄の空間。今、想像絶する世界が襲い掛かる…本作は二〇〇六年に塚本晋也が監督したスリラー映画で、本来ならば韓国のインディペンデント映画祭であるチョンジュ映画祭で「三人三色」という企画の依頼を受け作り上げた二十五分の作品だったのだが、後に四十九分のロングバージョンが二〇〇五年にロカルノ国際映画祭にコンペティション部門として出品されたそうだ。さて、物語は男が目覚める、体動かすこともできないコンクリートの密室に閉じ込められていた。ここに来る前はどこにいたのか。ただーつ分かる事は、自分の腹部がひどく出血し、早く手をうたないと死んでしまう、と言う事だけ。必死に体動かし、異常に狭いコンクリートの空間を移動していく男。そこには想像絶する恐ろしい地獄が待ち受けていた…と簡単に説明するとこんな感じで、目覚めるとそこには身動きできないコンクリートの密室があると言う男の恐怖を描いたサスペンスフルな作品である。
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