やっちくん

HAZE ヘイズのやっちくんのレビュー・感想・評価

HAZE ヘイズ(2005年製作の映画)
4.1
無機質なコンクリートや鉄、人間の汗や血、きつい状況でのユーモア、数は少ないけど激しく高揚感のある楽曲、
鉄男で惚れた塚本晋也監督の空気感が詰まっていました。

映画の内容としてはCUBEとかSAWみたいなよくある密室スリラーでオチも釈然としない感じなんだけど、死体の浮いた血を泳いだりあまりに近いカメラだったり圧倒的な地獄感と緊迫感を演出できていて短い尺なので食い入るように見れました。

何よりも、「元の場所に戻りたくなるようにここに連れてこられたのかも」という台詞
例えば紛争地域に比べたらあなた幸せでしょ、なんて仮定あるけど実際そんな立場になって考えれないじゃないですか。
でもこんな地獄を切り抜けることが出来たなら、自分の人生の幸せさを滅茶苦茶噛み締めれるんだろう~と凄い考えさせられたことが楽しかったポイントです。
やっちくん

やっちくん