戦前の内田吐夢監督によるポリス・アクション。無声映画なので音は無いが、まるで音が聴こえてくるような臨場感は凄いの一言。
本作がまさかYouTubeにアップされてるとは、とんでもない時代になったものだ…。
主演の警察官役の小杉勇とその親友役の中野英治の友愛描写がどこかゲイ的で淀川長治や水野晴郎が喜びそうな雰囲気がある。ゲイのお巡りさん。👮♂️
後半まさかの展開でギャッフーン。のちにアメリカで制作されるポリス・アクション『ダーティハリー』や『フレンチ・コネクション』の先駆けとして興味深く観れる一作。まさか戦前の邦画でこんな異色の警察映画があったなんて…。😅
イタリアン・ネオレアリスモやヌーヴェルヴァーグをいち早く取り入れた屋外ロケーション撮影など、かなりアヴァンギャルドな雰囲気があり当時としてはかなり画期的だったのではないかな? 全編「画」による躍動感が素晴らしい。
本家ハリウッドも顔負けのストーリーテリングでグイグイ見入ってしまう「男同士の友情」をダイナミックに紡いだ傑作となった。
個人的に内田吐夢はもっと評価されて然るべき監督だと思う。🤔