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警察官のeigajikouのレビュー・感想・評価

警察官(1933年製作の映画)
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主人公警察官小杉勇は親友中野英治が銀行強盗犯の1人と突止め悩む。警察全面協力の公道での追跡シーン迫力凄い。柳下さんの演奏もスリリングで圧巻だった。
国策映画としてのプロパガンダ中間字幕箇所が他のシーンと明らかに違い浮いて見えた。他のシーンのシンプルで読みやすい中間字幕に対して、突然「警察はこうあるべき!ウンタラカンタラ」な大量文字が警察バイク隊の追跡映像に挟まって異質な感じがした。
当時男優人気投票で1位の阪妻に次ぐ2位だったという現代的な演技をする人気俳優中野英治が、弾圧強化で資金に困り銀行強盗をした共産党員を演じているからか、国策映画といえども勧善懲悪な描写にはなっていないように見えた。当時の観客にはどう見えたのだろう。警察アクションドラマ映画としはモダンでハリウッド映画に負けない内容と思う。
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