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あの夏の子供たちのmikuのレビュー・感想・評価

あの夏の子供たち(2009年製作の映画)
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ミアハンセンラブの街の捉え方が好きだ。パリの街も、郊外の水辺の地も。父親が聖堂の天井の絵を見ながら子どもたちに語りかけるシーンがじわっと心に広がる。あんなシーンを見た後では、家族を捨てて死んでしまった父親だとは思わない。仕事に命を燃やした、実に愛情深い父親。誰かを喪っても続いていく人生。「私たちこれからどうなるの?」「君たちはね、大きくなって若い女の人になる。すごい美人に、そして恋人を見つける。」父を亡くしてすぐのヴァランティーヌとセルジュのこのやり取りと、ケセラセラの歌詞が繋がっていくんだ。美しい。
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