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雨に唄えばのbabygrandのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
4.3
去年「ラ・ラ・ランド」が公開された時、主役の2人のダンスと歌が「雨に唄えば」に比べてド下手という感想をたまに見かけて'観ておかなきゃ〜'と思ったので、劇場公開は嬉しい。

観てまず"こんな映画だったんだー"と驚いた。
子供の頃から'ちょい中年のオヤジが雨に打たれながら"Singin' in the Rain"を唄うシーン'だけを何回も見て、この映画に抱いた勝手なイメージ(売れない芸人が夢と恋に敗れながら奮闘するお話)とは全然違う映画だったw

一見「古典的」なミュージカルの名作だけど、かなり「実験的」というか映画製作の裏側のメタ構造とか妄想の具現化とか66年前の映画とは思えないくらい洗練された構図にビックリした。

それに主人公のジーン・ケリーと友達役の人の身体能力が圧倒的過ぎて、これに比べられるライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが可愛そうすぎというか映画それぞれ目指すところが違う気がする。

映画冒頭、ハリウッドのレポーターみたいな派手な衣装のおばさんは、多分「ヘイル、シーザー!」や「トランボ」で赤狩り旋風の中心的な人物がモデルだろうなと思った。


あとこの映画のリナとキャシーの関係ってどうしても「マイフェアレディ」のオードリー・ ヘップバーンと「メリーポピンズ」のジュリー・ アンドリュースの関係を連想してしまった。
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