とらキチ

スーパー・マグナムのとらキチのレビュー・感想・評価

スーパー・マグナム(1985年製作の映画)
3.0
相変わらずの無法地帯だぜ!アメリカ!
“Death Wish”シリーズ第3弾!
いかにも80年代っぽいオープニングクレジットのフォントがとてもイイ!
埃舞う汚ったないNYに舞い戻ってきたブロンソン。そこは“北斗の拳”並のカオスな無法地帯となっていた。敵のギャング団のボスが、頭のセンター部分を剃り上げているという、逆モヒカンヘアー。ちっとも怖くないし、間抜けさだけが際立つ。
またまたメガネっ娘弁護士とイイ仲になるブロンソン。う〜ん、マンダム…じゃなくて、羨ましいぜ!ブロンソン!でもシリーズのお約束でこのメガネっ娘も不幸に遭ってしまう。ブロンソンと関わったが故に…状態。
退役軍人がM1919機関銃を記念に隠し持っているという、NRAもビックリな無茶苦茶な状況。それを直接持って腰だめで撃ってしまうブロンソンも無茶苦茶。普通あんなん持てないですよ熱くて。
警察署長との裏取引でヴィジランテをするブロンソン。元々“北斗の拳”状態だったのでチビチビ殺してても埒が明かずにやがて住民も警察も参戦する全面戦争へ。
まぁぶっちゃけ「ハァ?」な展開だけど、イイんです!もっと言えばブロンソンが撃てば百発百中なのに、撃たれても決して当たらないけど、イイんです!なぜならブロンソンだから!シリーズ3作目ということもあり「今回はチマチマ殺すんじゃなくて、いっちょ派手にいきますか!」とか何とか言って作られたんだろうなぁ…とか想像できてしまう。最早1作目のシリアスな描写とか微塵もない。
「デルタフォース」も然りなんだけど、キャノン・フィルムズって何げに劇伴がイイなぁって今回改めて気づかされた。しかも実は今作、あのジミー・ペイジが一部の曲でギターとギターシンセサイザーを演奏していたという驚愕の事実!
逆モヒカンがあんな風に殺られたのには、スカッとしたけど、ボスである逆モヒカンが殺られたら、手下のザコが散り散りになって終わり。イヤイヤ、完全に殲滅するまで徹底的にやって欲しかったなー。
とらキチ

とらキチ