デブチンバラ

カミュなんて知らないのデブチンバラのレビュー・感想・評価

カミュなんて知らない(2005年製作の映画)
3.8
映画製作をモチーフにした映画は数あれど、学生たちの自主映画(それも映画研究会ではなくて、映像ワークショップ)というのはあまり観たことがなかった。学生たちが映画を作っても、なんだか"映画ごっこ"でしかないと感じつつ、男女の学生が直ぐに恋愛感情に走るところは面白いなと感じた。それにしても、なぜ前田愛は恋人が不在中に他の男とキスしたと告げる時、三人であるはずなのに二人だと言ったのか。本田博太郎が黒木メイサに惹かれるが、そこに田口トモロヲという旦那がいると知った後、ああまで悲嘆にくれるのはなぜなのか。吉川ひなのが故意か故意でないかわからないが、恋人の柏原収史を校舎の屋上から突き落とした後、その後ほとんどこの二人に関しては何も描かれないのはなぜだろうか。なんだかいろいろと謎めいていることの多い映画でもあった。
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