カミュなんて知らないの作品情報・感想・評価

「カミュなんて知らない」に投稿された感想・評価

t

tの感想・評価

4.0
立教大学内を移動してく冒頭の長回し、シネフィル大学生たちが黒い罠やザプレイヤーを親切にも引き合いに出してくれるのでつい持続時間を確認してしまう。パントマイムサークル、撮影前の祈り、屋上から見下ろす、大人数で同じ行動をする大学生たち。サークル棟で学生たちが思い思いに楽器を演奏していてカメラが上昇していくシーンは、重ならない朗読も相まって幽玄さすら感じる。どこまで本気か明示されないラスト10分ほどは「火まつり」のアレより恐ろしい。「ヴェニスに死す」オマージュはちょっとくどい。黒木メイサがウェルベックの研究をしている大学生役という。
堂ノ本

堂ノ本の感想・評価

4.5
傑作。後半の怒涛の弾け方はとにかく楽しい。トリュフォーのアメリカの夜を構造にしながら、ゴダール的な二極間の移動を映画内映画の設定と、映画を撮る者で二重に描く。

溝口や小津、アルトマンにヴィスコンティ、他にも多くの踏襲がなされる。夜の街灯下での宴会や、大学の風景を捉えるロング、映画内映画への説明無き転調も心地いい。

黒木メイサも良いなぁ。あのレストランで急に和服の夫婦が横切るのも確信的で笑う。

映画的でない「動機」を逆説的に主題に持ってくる、この感覚が信用できる、したいと思える。
Mayashico

Mayashicoの感想・評価

4.0
ウェルベックを研究している女子大生=黒木メイサ……!?
ナカジョウってキャラ、ハスミンと中条先生がモデル?
もなか

もなかの感想・評価

5.0
実は、出演していました。
細かく言えば、デビュー作品。

出ていたからではないけれど、
とても良い映画だなと。

最後のフィクションなのか現実なのか分からなくなる虚構入り混じるカオスは圧巻。

エンディングで血糊を拭き取る全員の姿が何ともいえずに美しい。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

4.5
怪作。映研のノリまんまでエモすぎたし、吉川ひなの凄まじすぎる。徹夜明けのような、夢とうつつを往き来する感じのテンションで疲弊してしまう。
約10年周期で記憶の殻を唐突に突き破り改めてその異様な存在で私たちを狼狽させてくれます。
柳町光男『カミュなんて知らない』

やはり日本映画は面白い!
こんな作品が脈打っているのですから。
しかもそれがさほど遠い昔の映画などではない事に私たちは率直に感激致します。
万田邦敏『接吻』青山真治『helpless』大森立嗣『ゲルマニウムの夜』と共に柳町光男の『カミュなんて知らない』は一度でも観てしまえば約10年周期で唐突に記憶の殻を突き破る(戸惑わせ映画)として刻印されるに違いありません。
この作品の素晴らしさは演出や音楽、役者たちのレベル云々よりも(気配)そのものが徹底して孤立しているという点に尽きます。
初めて観た時にはその(気配)の神出鬼没さ故か,まるで特殊詐欺の被害にでもあったかのような不安にさえ駆られます。
封切られた直後、これだけ個性的な作品でありながら誰も言及してこなかった理由が今になって分かります。
詐欺被害にあった相談なんて易々と持ち出す者などいないのですからw
騙されたのではなく、実は愕かされていた、と気づいたら公開から10年が経過しておりました。
よくわかんなかった…
柳家小三治が出てた…ふぇぇ

ラストシーンが好きでした、ラストシーンのためにも、かいつまんででもいいから全編見た方がいいですね
玉山鉄二が言ってた「全部映画のせいか。」はどこまでの全部なのかが分からなくて怖い
当時の学生のテンションと立教の喫煙所の多さを知れてよかった
げんき

げんきの感想・評価

3.7
大学進学時に父親に進められて。
9割母校でロケが行われているってだけでも見る価値あり。


ワンカット長回しについて長々話ながらのワンカット長回し

粛々としたテンポで、引き込まれることはない。
ところが
ラスト、現実なのか夢なのか
真実なのか虚構なのか
その不可解さ、不気味さで一気に持っていかれた。
とんでもないものを見てしまった。そんな気分

「試してみたい」
そう思うことってあるよね
柳町監督だから観るか程度だったがビックリした。前半部分も田口トモロヲが大学生だったり可笑しいが、映画内の主演も監督も代わった辺り、黒木メイサが音を立てて飯を食いだした辺りから圧倒的。
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