囚人13号

周遊する蒸気船の囚人13号のレビュー・感想・評価

周遊する蒸気船(1935年製作の映画)
4.5
無実の罪で死刑宣告を受けた甥を助けるため彼の婚約者と共に初老のウィル・ロジャースが奮闘する。とにかくずっとエンジン全開、夜中に保安官の元へ自首しに行くと窓から鍵を放り投げられ、好きな牢屋に入れと跳ね返されるところなんかマジ最高。
重く辛い話をコメディに仕立て上げつつ、底抜けに明るいようで唐突に突きつけられる"死"が否応なしに際立つ。モーゼを引きずり、蝋人形館を奪い、聖人の人形をギャングに変え、それらを最終的に船の燃料にしてしまっても悪人にならないウィル・ロジャースの愛嬌。
囚人13号

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