anjie

父と暮せばのanjieのレビュー・感想・評価

父と暮せば(2004年製作の映画)
5.0
原爆が落ち、家でひとりで死んでしまった父への様々な気持ちで自分の人生を送れない娘。しかし、死んだ後でもひょうひょうと姿を現し娘と暮らす父。娘も慣れた様子で父娘らしい軽口を交わす。

なんだ、コレはコレで上手くいってるんじゃないの?と思い観ていたが

たったワンシーンで生き残ってしまった娘の強烈な苦悩が突き付けられる。

それは原爆で家の門の下敷きになって死んだ時の父の顔。

頭部から血を流し

カッと見開いた目。

本当にワンシーンだけ。しかし、その父の姿を発見したであろう娘が、自分は幸せになってはいけないと思うのも、理解出来る気がした。
宮沢りえと原田芳雄、迫真の演技だったと思います!
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