父と暮せばの作品情報・感想・評価・動画配信

『父と暮せば』に投稿された感想・評価

ROSA

ROSAの感想・評価

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「娘のしあわせを願う父」は、美津江のこころの中の幻
(原作 井上ひさしさんの あとがきに代えて より)
juri

juriの感想・評価

4.0
静かな展開に美しい宮沢りえの声が合います。

中学生のとき、アメリカ兵が撮ったという広島の様子を教師に見せられました。あれ以上にグロテスクなものを見たことがありません。本当に地獄だったでしょう。

たった3年で宮沢りえは日常を取り戻しているかのように見える。時間は待ってくれない、残ったものには生活がある。なんと残酷なことか。
わたし

わたしの感想・評価

4.0
父と娘の愛に溢れた作品。
場面転換が少ないのも、作品全体が宮沢りえの心中問答の閉塞感をより強めていたように感じる。その閉塞感とのコントラストからか余計にラストは希望が持てた。
後世に残す意義の大きな作品でもある。
1948年、原爆投下から3年後の広島が舞台。
思っていたのとは違い、ほぼ、宮沢りえと原田芳雄の二人芝居による、膨大な台詞劇だった。
原作は井上ひさしの戯曲だそうで、だからなのか!

でも、宮沢りえは息が漏れるような話し方なので、日常生活の早口でしゃべるシーンがバリバリの広島弁なのだが、何をしゃべっているのか分かり難かった(私の父の出身は広島なのだが)。

そして何より、演劇として観るなら良い作品だと思いますが、なんでそのままで映画にしたの?
『異人たちとの夏』みたいな映画的な構成にも出来たと思うのに、まんま演劇だな…と思いました。
ミノジ

ミノジの感想・評価

4.0
再鑑賞。
原爆投下から3年後の広島。
「うちはしあわせになってはいけんのじゃ」生き残った負い目を抱える娘。彼女の小さな心の変化から生まれた幽霊の父。
たったふたりの会話が描き出すあの日の広島。
舞台が元の作品なのでほぼふたりだけれど、セットの使い方がよいのか退屈しない。宮沢りえさんと原田芳雄さん、2人の力のある俳優の掛け合いだけで引き込まれる。特に「お話会」のところは話しているだけなのに胸が締め付けられた。
「わしの分まで生きてちょんだいよぉ」父の切実な願いは届くのか。
舞台もずっと公演されていくだろうけれど、この映画も傑作でした。
広島の原爆で亡くなった父(原田芳雄)が亡霊として現れ、恋や人生に遠慮している娘(宮沢りえ)を励ます父娘の二人芝居、井上ひさしの戯曲が原作です。犠牲者の命の分、生き残った人々の命を甦らせたいという強いメッセージが込められていました。
洗練された反戦映画、秀作です。

父の娘を思う気持ちの深さに涙がとまりません。

娘の恋のときめきが父を喜ばせ亡霊として還らせたのだというセリフ。
そして娘の生き残ったことへ申し訳ないと思う気持ち。なぜ自分がと責め、生きる喜びを抑えてしまう。

父が娘の前に現れた一週間の間に、父娘の他愛ない思い出話から徐々に被爆当時の話に移っていき、娘に何があったのか明らかになっていきます。

原田芳雄の圧巻の演技と、
宮沢りえの美しい娘。

原作が戯曲ならではで、言葉が力強いです。

ジャンケンがこんなに悲しいメタファーになるとは思っても見ませんでした。
宮沢りえと原田芳雄による広島弁はなんとも心地が良い。しかし、二人が語る話の内容は時に重々しく悲しいものである。広島に落とされた原爆の惨たらしさ。人々が被った心の深い傷がひしひしと伝わってきた。美津江は言う。自分は幸せになってはいけないと。それはあの日原爆で多くの人々が死んだにも関わらず、自分は生きていることが申し訳ないからだと。そして瓦礫の下で怪我をした父を助け出すことが出来ず、見捨てることしか出来なかったという深い後悔。美津江にはそんなふうに考えず幸せになって欲しいと願うのだが、戦後間もない人がそう思うことは致し方のないことなのだろう。しかし、多くの人々が原爆の犠牲になった要因はやはり戦争であり、その過ちを犯した人間であることを忘れてはならないだろう。
ゆかり

ゆかりの感想・評価

2.5
すごく削ぎ落とされた作品。
そして音楽や光が
ちょっと気にさわるんだな。

表現が素敵だったり
情緒が胸を揺さぶることは、
あるには、ある。
井上ひさしの戯曲の映画化。戯曲の趣をそのままに。
冒頭から素晴らしい空気感。演出。おふたりの素晴らしいお芝居。涙が出たよ。
ドラマ『協奏曲』を見てから宮沢りえの魅力に虜になり始めたが、本作でほんに好きになった。
メ モ ) 広島 1948年夏 どんどろさん おとったん 被爆者の権利 雑魚味噌(じゃこ-) 原爆瓦(-がわら) 占領軍 太陽2つ 永訣の朝
おふみ

おふみの感想・評価

4.5
「母と暮らせば」は映画も舞台も鑑賞していましたが「父と暮らせば」は初めて。素晴らしかったです。特に、おとったんの一寸法師、号泣しました。
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