このレビューはネタバレを含みます
死んだ父への申し訳なさを抱える娘と、娘に幸せになって欲しいと願う父。お互いに思い合っているからこそ、ぶつかり合う。
最初は淡々と進んでいくけど、会話が進むにつれてお互いの葛藤が強くなっていく様が良か…
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舞台は生でも映像でも見たし、戯曲も卒論のために散々読み込んだ大好きな物語の映画版、いつか観なければと思いつつ後回しになっていたのをようやく観た。
原作は独特な二人芝居なので映画化にあたってどこまで…
2016-05-14記。
長崎の原爆が題材の映画『母と暮せば』が、2015年に撮られた。これは「長崎を語り終えなきゃ人生を終えることができない」と言いながら亡くなった井上ひさしから「バトンをもらった…
原爆投下後に後ろめたさを抱えて生きる娘のもとに父親が幽霊となって現れるが…ほぼ宮沢りえと原田芳雄の二人芝居だが舞台を見事に映画にしており原田芳雄の何処か飄々としながらも重みの有る演技に対し宮沢りえ…
舞台劇の映画化ということだが、なるほどこれは確かに二人の会話だけで成立するし、余計なセットも必要ない。
最初は状況設定が分からなかったが、徐々にそれが解明されていく。
父と娘二人の会話だけだが、な…
原作のあとがきで、井上ひさしがこの作品は演劇的空間というのを意識していて、それを成立させるために死んだはずの父親を登場させたというようなことを書いている。
この映画は原作に忠実にそれを成立させている…
「父と暮せば」パートナーズ