たけのこ

薔薇の葬列のたけのこのレビュー・感想・評価

薔薇の葬列(1969年製作の映画)
3.5
途中までは正直面白くないなぁと思いながら見ていました。
最後までみたら、最後のピーターさんのビジュアルがすごすぎて持っていかれた感がありましたね。そこがあるとないで1点くらい評価変わりました。すごく衝撃的。

昭和のゲイを扱った作品で、きっかいな編集にあふれていて、話もどうやら好いた腫れたの話らしいとはわかるけどとにかく難解。作中で「ピーターさんはどうでした?」とかインタビューが挟まったり、淀川長治さんの「コミカルだけど変わった映画でしたね」みたいな映像が挟まれたりと、メタ的な要素も。

これが今の時代の作品なら、その行われていることの特異性とかがわかるんですけど、どうしても時代の違いがそこに横たわっていることで、「時代」なのか、その時代でも「特異」なのかに判断つきかねてしまうのがなんともかんとも。