薔薇の葬列の作品情報・感想・評価

薔薇の葬列1969年製作の映画)

製作国:

上映時間:105分

ジャンル:

3.8

「薔薇の葬列」に投稿された感想・評価

シネ・ヌーヴォにて鑑賞
追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで
実験的な部分も含めて中二病全開な作り方なのに、きちんと商業映画としてまとめてしまっている力量に感服。モノクロなのに、何故か色彩が垣間見えるような感覚に陥ってしまった。
obao

obaoの感想・評価

4.3
@シネ・ヌーヴォ
ゲイバーを巡るゲイボーイたちの争乱。
薔薇とは男同士の恋愛のこと。
ピーターのデビュー作であり、冒頭から土屋嘉男との絡みに驚く。

初めて観る松本俊夫監督作品。監督初の劇映画であるが、映像作家である松本俊夫たる縦横無尽さ。ドラマの中にインタビューなどのドキュメントを織り交ぜたり、サブリミナル的に映像を挟む、そして、繰り返しで脳に語りかける。
困惑がいつしか興奮へと変わっていた。

今作はキューブリックの『時計じかけのオレンジ』に大きな影響を与えたとのこと。
確かにそう、そのクライマックス。
そこで、しかし…まさかの淀川長治さん!!!
緊張が一気に場内爆笑へと…まんまとやられた。

今でこそゲイや女装する芸能人がTVに普通に出ているが、
この当時ではキワモノ扱いされていたと思われる。
が…これは、まさに芸術だった。
素晴らしい。

【追悼・松本俊夫 ロゴスとカオスのはざまで】にて
otom

otomの感想・評価

5.0
か〜わ〜いーいー。何となく久々の鑑賞。まとめは淀川長治が簡潔かつ的確にやってくれる。なんか匂ってきそうな'60年代終盤の新宿のゴールデン街的空気感と色んな意味で時代を先取りしまくる松本俊夫。モノクロ作品の為、後の映像作品群における極彩色はないものの、実にエフェクティブかつ実験的、で超サイケ。筋としては女...じゃなかった、ゲイボーイの痴情のもつれやら近親相姦やらの古典的なものではある。しかし、その映像美と湯浅譲二の音楽的世界観で混沌としながらも、全体としては至高の域。アポロンの地獄を背景にってのがまたグッとくる。傑作。
wami

wamiの感想・評価

3.6
ストーリー6
キャスト6
映像5
音楽5
またみるか6
プラス要素8
ひら

ひらの感想・評価

3.8
よくわからなかったけど、好きだった。俊夫の解説付き版でもう一回見よう。

詩的演出的に優れていて、いろんな作品に影響を与えているってのは理解。スタンリーキューブリックには確実に影響を与えているね。

つーかうちのゼミで制作する作品もマツモトトシオイズムをビンビンに感じているってのがウケるな
遜

遜の感想・評価

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エディの呻き声みたいな喘ぎに涙が出てくる
並ぶ三人のゲイボーイが美しい
や

やの感想・評価

4.8
あらゆる境目が曖昧で、相対する物同士が交錯する幻想映画 どんな枠組みからもはみ出して滲み出て、色をつけようにも縁取ることがそもそも出来ない。だからモノクロなのかな、なんて思ったりした。
サイケデリックなゲイムービー

前衛もドキュメントも劇映画も自由自在に操られてる。
Mitsunoir

Mitsunoirの感想・評価

4.2
冒頭がいいと思うんすよね、幻想的ですらある断片から始まり人肌の表層から沸き立つ官能を感じさせる妖艶さからのゲイボーイという裏切りにも似た静かな困惑を突きつける。しっかし、白黒の官能性というのはたまらないな、血の黒がグッとくるわ。

ゲイボーイへのインタビューは割と「いやそういうことでも」という中心に当たらずまぁ的の端っこに当たったな感が出ており、ゲイボーイという対象を意味を付加しようとするときちんと付加できない、既存の概念からの逸脱した彼ら彼女らの運動を内的世界を描く素材にしようとしたのではないか。うねって何が何だかわからない映像も異化されてた。劇映画とはいえ、異質なものや断片的で瞬間的に発光し意味を付加する隙も与えないなど前衛的表現も多くあり虚実反転する瞬間もあった。もっと味わえそう、まるでスルメのごとく。

オイディプス劇は衝撃的なシーンを導くものであり骨組みと言った感じではる。目を刺すのはやっぱりアンダルシアか?
劇映画でもあり、ドキュメンタリー、インタビュー、実験映画などなんでもあり、松本俊夫の初長編映画。
感想は劇中に出てくる淀川長治の台詞通りなので割愛。

キューブリックが時計じかけのオレンジでオマージュしたとか、逆アンダルシアみたいなシーンがあるよ。
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