どど丼

薔薇の葬列のどど丼のレビュー・感想・評価

薔薇の葬列(1969年製作の映画)
5.0
昨年の松濤美術館の企画展で紹介されていた本作、ようやく観れた……!

1960年代にこれほど深くゲイの世界を描いた日本映画が生まれていたという事実がもう凄い。オイディプス王の話をゲイの世界に置き換えたストーリーはあまりに奇抜だし、ノンフィクションのインタビュー映像を挟んだりサブリミナル的に気持ち悪いカットを入れたり、映像表現があまりにカルト、もう観てて気持ちが良い。欧米ではアメリカンニューシネマが増産されていた時代だけど、本作でも本筋に関係ない反体制的な若者やベトナム戦争への言及があったり、そもそも「ゲイ」という概念が当時はアングラでアナーキーだったから、時代の潮流に乗った作品なんだろうな。

また観る日まで、さよなら、さよなら、さよなら……。
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