Takumu

二十日鼠と人間のTakumuのレビュー・感想・評価

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)
4.8
どうしようもないよな。

あんな時代だし、正解はないよ。切ない、お前は悪くない。

知恵遅れの怪力大男レニーと世話焼きのハンサムクールジョージの凸凹コンビが自分たちだけの農場を持つことを夢見て、国中を渡り歩いてきた。前の職場でのトラブルから逃れ、次に辿り着いた農場で、ついにその夢に手が届きそうになるが…。

初めは“なんだこいつ”って感じで少しイライラする場面もあるけど、ジョージの態度を見てすぐにそうじゃないと気づき、見方が変わる。この側から見たら奇妙な絆が2人にとっては生き甲斐になっているし、微笑しい。だからこそ、余計なことしてくる奴らが許せねぇ。

以下ネタバレあります。

ラストは賛否あるのかなあ。あるとしたら、私は否です。“お前も…!”って思っちゃった。だって、このさき生きていくの苦しすぎない?キャンディーの老犬と対比されてるけど、キャンディーの言葉を聞いて自分で手に掛けることを選んだんだよね。2人の絆を証明するためにも、心中を選んで欲しかった感はある。もしそうだったら、スコアは文句なしの☆5になってたと思う。いや、やっぱあの女にイライラするから☆4.9。

天国でウサギと暮らしてるといいな。
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