ドラン監督・主演・脚本。処女作なのに、10代でもう自身の表現方法が確立してしまっているなんて、すごい人。
母親との確執を描いたドランの自伝的な作品。
親が何をしても気に入らない時代って誰にでもあることで、それをたいしたストーリー性もなく、ここまでの作品にするドランの実力を垣間見た気がする。
親子だって同じ人間同士だから相性が悪かったり嫌いになるのは当たり前なのに、「血」にはあらがえず、離れることができない。だから悩むし、苦しむ。
10代は親の存在が絶大だからな〜
ふと寺山修司を思い出しました。
あんだけケンカしてもまた会うんだから、仲良しだよね、とも思うけども。
しかし、ドランが描く人物たちは、みんな想いが濃いし、激しいな〜。
思春期の悶々とした怒りの表現や創造性豊かな映像の作り方がとてもよかった。
ラストシーンも秀逸でした。