タコ

マイ・マザーのタコのレビュー・感想・評価

マイ・マザー(2009年製作の映画)
4.0
母親への不器用な愛情と思春期ならではの内に秘める憎悪。
こんな繊細な物語の脚本を17歳で書いているのでマジで凄い。
彼はインタビューで「日々の生活の中で感じる苛立ちや、幼少時代へのノスタルジーと不器用に折り合いを付けようとする少年の心に焦点を当てて書いた。」と言っているのだけど、ちょうど思春期の頃って母親のことが大好きだけど、ちょっとしたことでイライラして、自分が正しいと心から信じて、怒りや憎しみをぶつけてしまう。”王国”はまさに幼少時代のノスタルジーに浸れ現実から逃避できる場所なので、その場所でのカットで終わってくれてホッとした。

映画の中で、これは明らかにウォン・カーウァイだって思うシーンが2つあって調べたらやっぱり『花様年華』のオマージュだった。

https://cinema-factory.net/contents/904_ikilledmymother/interview.html
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