母子の愛憎という普遍的なテーマをカルト的な人気を博してるカナダのグザヴィエ・ドランが撮るホームドラマ。
ホームドラマとは言ってもクセが強いドラン監督なので、そこらのホームドラマをよせつけない仕上がりになっている。
皆さんが仰る通り芸術的なセンスが抜群に光っております。
カメラワークから音楽と世界観全てに個性があって、何の説明なしに観ても、「あ！これはドランの作品だ！」って分かってしまうほど。
ストーリーは、共感の有無が分かれやすいでしょう。
自分は母親との関係に大きな亀裂が生じた事がなく信じられないくらい平和的で良好な関係なので、本作のような関係にいたる母子の感情をくみ取ることが難しくて、想像を巡らす事しかできなかった。
だが、鑑賞者にお任せしますの最後の演出にはしっかりついていけたつもりです。
