「昔から英国は人間の本性を否定してきた国」
ひたすらに美しくて胸が痛い、、、
時代に翻弄されるモーリスとクライヴがそれぞれどんな人生の選択をしていくのか。
クライヴがモーリスの人生を狂わせたように見えて、実はモーリス自身の存在が全てのキッカケになってる。周りの環境に上手く馴染めない、モーリスの純粋さとまっすぐな眼差しはとても魅力的に見えたのだろうなと。
プラトニックな愛を貫き、中盤からはすっかり切り替えて自分のproperな人生を歩み始めたクライヴに片想いする感じでやきもきするモーリスが見ていて辛い。
でも最後のモーリスの告白にグロテスクだと痛烈に批判するクライヴだったけど、そのあとのシーンのアンの不安そうな顔と昔の｢良き頃｣のモーリスが挿入されることで、クライヴにとっての本当の幸せってなんだったんだろう、、って。難しい、、。
スカダー役のルパート・グレイヴスがとてもいい。若くて無鉄砲で、目がギラギラしてる。彼はドラマSHERLOCKに警部役で出てたけど、そのキャスティング自体がSHERLOCKって作品にブロマンス性を暗示してるように思えちゃう。
4K版で見てよかった。白いシャツとリネンのパンツが芝生の緑に映えて美しい。スクリーンで見たかったなぁ、、
ちょうど19.20世紀辺りのイギリス文化的歴史について授業受けてから見たから背景がちょっと分かって良かった。あとこれ見てからケンブリッジ行けばよかったなぁ、、ここじゃん！！ってとこが沢山あってそういう点でも楽しめた。
