世間的には駄作扱いされてるけど、良かった〜〜！
たしかに、女子高生と妙なジジイが一つ屋根の下で暮らし始めるというヤバすぎの導入は相変わらず破綻してるし、実質4作とも同じ話をやってるポンコツではあるんだが、この映画の今までと違うところはジュリーさんとミヤギの心情描写にあると思う
シリーズいち情緒的で、とっても好きでした
両親を亡くし荒んだジュリーの心がミヤギとの交流や禅寺での修行を通して解けていく課程が丁寧に描かれているし、なにより時折見せる涙の純度がスゲー高くて心打たれるんだよな
打ち解けるにつれていつもぷりぷり怒ってたのが表情豊かになっていくのが可愛いらしく、そしたらミヤギったら、もうすっかり「大切な我が娘…」みたいな顔をして彼氏を包丁で脅迫したりして微笑ましい
そしてこの、"妻に先立たれて子を持たぬミヤギ"がジュリーさんと疑似親子になる展開は、シリーズに(これっぽっちも)無かった深みをもたらしてていいなーと思った！
「娘が居たらきっといい父親になったわ」なんて言われるシーン、マジで泣きそうなった……ミヤギ自身に台詞がなくても気持ちが伝わってくる、「語らずとも物語る」演技と演出も秀逸でした
つーか、ダニエルさんもそれぐらいの事言ってやれば良かったのによ……
あと今作のミヤギはいつにも増して男前だった！カラテの稽古と称して、ダンスのステップを教えるシーンなんかめ〜ちゃくちゃ素敵！それに、色々と手助けしてくれるジャパニーズ僧侶たちもナイスガイが揃いまくっててかなりラブい
