SugarOnMe

ベスト・キッド4のSugarOnMeのレビュー・感想・評価

ベスト・キッド4(1994年製作の映画)
3.5
いつまで経っても人間的に成長しないダニエルに見切りをつけたのかどうかは分からないが、戦争時での友人の墓参りで出会う荒れる少女、ジュリーの世話をする事になったミヤギさん。
両親を亡くし、傷心から荒れて学校でも問題児に。祖母とはケンカばかり。

さすがのミヤギさんも女の子には苦戦するが、お寺に連れていき生活することで、心穏やかになっていく。同時に空手も教えてくれる。

学校に軍隊みたいな集団がいて、コイツらが今回の敵になる。空軍に入る為に仕方無しにいるエリックも彼らの横暴にグループを抜けるが、お約束通り嫌がらせに会う。リンチに会うエリックを助けるジュリーは得意の蹴りの応酬でグループのリーダーを倒すも、ボス(ロボコップでマーフィーを半殺しにしたヤツ)が無理やり戦わせようとするが、怒ったミヤギさんにボコボコにされる。

大会出場と言う目的は無いが、それは空手が戦う為だけの物ではないと言うのが感じられた。ケンカはしてはならないとミヤギさんは何度も言っていたからね。

お寺のお坊さんが、皆ユニークで街に繰り出しボーリング対決のシーンはとても面白かった。

新しい解釈で主人公との友情物語を描いた本作は一作目とは違った新鮮さがあって良かった。

ジュリー役のヒラリースワンク、さすが後にオスカー二度受賞するだけあって、まだ若いながらもとても良かった。

いつも穏やかで、深い意味を持った言葉を与えてくれたミヤギさん。このシリーズはミヤギさんがいないと成立しないのだと思うのは見た人誰もが感じる事だと思う。それほど、パットモリタさんの演技が素晴らしく、見ている人の心を捉えている。これでミヤギさんを見られなくなるのがとても寂しい。

それとシリーズを通してビル・コンティの音楽の素晴らしさも特筆すべき事だろう。コブラ会でもかつてのシーンに彼の曲がかかると涙が溢れてくる。
SugarOnMe

SugarOnMe