不思議の国というよりは不気味な世界…
これぞヤン・シュヴァンクマイエル！
メルヘンよりはホラー寄りです（笑）
実写とストップモーションの組み合わせが
不思議な世界観。ファンタジーというよりは
どこにでもありそうな現実的な場所で
人形や妙な生き物が動き回っているという感じ。
現実の中の非現実が絶妙な空気を醸し出してます。
アリスは可愛いけどその他の不気味な生き物たち。
どこかシュールで可愛げもあるんですが
常に底しれぬ恐怖がつきまとうんですよね…
この独特な雰囲気が好きなのですが。
細かい造形やモーションにはこだわりを感じます。
毎回時計を見るたびに着いているおが屑を払ったり
時計にバターを塗る仕草などとてもリアル！
SEも不思議と心地よくてASMRみたいな？
なんだかずっと聞いていられます。
ストーリーよりも作り込まれた映像と音を楽しむ感じ。
ヤン・シュヴァンクマイエル流石裏切らないな
と思えた作品でした。
