かまた

ホワイトロックのかまたのレビュー・感想・評価

ホワイトロック(1977年製作の映画)
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20191129
冬季オリンピック、オーストリア・インスブルック大会の記録映画。ジェームズコバーンが様々な種目を体験レポートする構成(この作品の前に同様にコバーンがナビゲータ役のルマンTV特番をメイラムが撮っている)。1976年の開催ですが、画質が素晴らしく鮮明。スキージャンプ、ボブスレー、リュージュなどウェアラブルな撮影を駆使。音響含めて、なかなか迫力満点です。当時のコバーン氏、白髪の良い年したオッサンですが、どのウェアを着てもスタイル良くて超カッコいいし、(台本だけど)ジョークを交えた語りと、ニカーッと歯を見せるチャーミングな笑顔に観客も思わずほっこり。音楽はリックウェイクマン。サントラはイエスファンの中でも傑作と名高い名盤。劇判的な感じでなく、もはや音楽が主役みたいな存在感の使われ方。滝のように派手なシンセ音を浴びれます◎
ちなみに当作品、公開時はメイラム監督が同時期に撮ったジェネシスのライブ映画『In Concert』と二本立て上映で、明白にプログレコンテンツとして扱われてたようですね。で、この2作品のUS公開に携わったのが、当時ロックのプロモーターをしていて、音楽系作品を皮切りに映画興行に手を出し始めていたワインスタイン兄弟。ここらの縁で、後にミラマックスでメイラム監督が撮った劇映画が『バーニング』で、ウェイクマンも再度起用、という流れだったと思われます。
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