ニール・サイモン脚本のミステリーコメディ。
謎の大富豪によって、大屋敷に集められた5人の名探偵が、これから起こる殺人事件を解き明かす。
"Jamesir Bensonmum"
Who done it型の古典的なお屋敷殺人ミステリーをパロディ化したような作品。シチュエーションは『そして誰もいなくなった』に近い。
第四の壁を破ってくるようなメタ的な視点やダークユーモアなど面白い所もあったが、作品としてはあまり楽しめなかった。
ミステリー映画の醍醐味の1つは、豪華俳優陣の共演。本作では、『ピンクの豹』からそのまま飛び出してきたかのようなピーター・セラーズ&デヴィッド・ニーヴン、ジョン・カサヴェテス監督作品常連のピーター・フォーク、本作以降『ナイル殺人事件』『地中海殺人事件』と立て続けにミステリー映画に出演することとなるマギー・スミスが存在感を発揮していた。
でも一番驚いたのは、『冷血』や『ティファニーで朝食を』の著者として知られるトルーマン・カポーティが役者として出演していたこと!胡散臭い大金持ち役が、なかなか様になっていた。
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