このレビューはネタバレを含みます
小学生に見た時は普通に怖くて面白かった。
大人になった今見返すと、怖さは皆無でB級見たときの面白さと、そのB級をあの豪華俳優陣達が演じてるシュールさが良い味出していると思う。
そして何より感じたのは、多分この脚本家はクトゥルフ神話TRPGが好きなんではないかという疑惑というか、多分これリプレイではないか疑惑。
主人公の留学先がクトゥルフ神話でよく出るミスカトニック大学だってことから始まり、地下鉄ではないがトンネルが最終目的地。
その目的地にいるのは悪魔か邪神か、人々を引き込み操る、ヤバいもの。
すべての謎が都合よく明かされることは無いし、メインキャラもあっさり死ぬ。それもこれもクトゥルフ神話TRPGのリプレイだとして見たら、普通に良くある話だしむしろ良作の部類。
若槻千夏が彼氏に渡されたブレスレットをつけたのも、彼氏に襲われ抵抗して彼氏を線路に突き落とし、ラスボス戦に向かう最中踏切を通って死にイベが起きたのもきっと、ダイスの出目が悪かったから。
小栗旬がほぼ活躍せず、最終本拠地を爆破して逮捕エンドを迎えたのはゲームKPがエンディング処理の都合。TRPGではバッドエンドとして逮捕エンドが起こる為、今回は一部しか謎を解き明かせなかった、神話生物が外に出てしまったがために、バッドエンド処理になった。
沢尻エリカはプレイヤーが突っ走り気味だったが、第一目標であった妹の救出は叶えられてるため、トゥルーエンド。
普通のホラー映画として見たら主人公だけはハッピーエンドで、小栗旬のバッドエンドや解き明かされない謎のせいで不完全燃焼であること間違いなしだが、クトゥルフ神話TRPGのリプレイとしてみればほぼ全てに納得ができてしまう。
このシナリオでハッピーエンドを迎えるとするなら、どうなるか気になるところ。
