なんの専門知識もないはずのフランクがドラマで覚えたセリフを使ってみたりしながら周りを騙せてるのが普通に面白い。要所要所の機転の利き方や話術も本当にスマートで観ていて楽しい。
フランクとハンラティの敵でありながらも憎めない関係も最高で、ルパンと銭形に少し似てるなと思った。フランクは家出してから捕まる直前までずっと両親のことを気にかけ、彼らからの愛情を求めていたのが少し切なかったけど、最終的にハンラティが亡くなった父親に代わるような存在になったように見えて安心した。思えばハンラティの方も離婚し娘とは暮らしていなかったので、お互いが補完し合う構図になっている。
大学でCAを選抜して空港から逃げるとこが個人的ハイライト。あえて目を引くような美人を選んで堂々と空港を闊歩するのが最高すぎる、後ろで流れるのがシナトラのCome Fly With Meなのも完璧。
似たプロットで同じくディカプリオ主演の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』と比較すれば、スピルバーグとスコセッシの違いも何となく見えてきて面白い。
