映画初心者

ファンタジアの映画初心者のレビュー・感想・評価

ファンタジア(1940年製作の映画)
3.8
3回目鑑賞。
ディズニー黄金期時代の作品。芸術映画。全編MV。公開当時はウォルトディズニーの道楽として批判されましたが、今となってはその映像表現の凄さから評価されている(気がする)一本。

2時間の間に複数のクラシック音楽と共にアニメーションが繰り広げられる。ネタバレなんて出来ないんです。要所では、実写でオーケストラ楽団が映り、解説が入る。その指揮者になんとストコフスキーの出演も。「オーケストラの少女」であれだけ印象的な人がここでも。

面白いというより、『凄い』作品。実写、前衛的なアニメーション、ポップでキャッチーなアニメーションと幅広い映像表現。中でも、くるみ割り人形の「花のワルツ」、「魔法使いの弟子」、「はげ山の一夜」、「アヴェ・マリア」パートが好きですね。オチも全くなく、徹底して全編MVなのです。

花のワルツ:スカートが浮かぶような花々の緑がかった色合いが良い
魔法使いの弟子:ミッキーが魔法の帽子をかぶって...とファンタジアでもっともキャッチーなパート。水の表現が凄いです。
はげ山の一夜:魔王の動きが凄いです。
アヴェ・マリア:静かで荘厳な音楽の中、木々の間を通り抜けていく光をもつ人々、水面にも反射し綺麗。

【総評】
面白い面白くないではなく『凄い』作品。こういった作品が芸術作品だと思うのです。白雪姫、ピノキオ、そしてファンタジアの3本は、面白いというより凄い作品なので教養として見た方が良い。
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