マオ

パーフェクトブルーのマオのレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
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普通に見たら結局あの人が犯人だったのかー!!で終わるんだけど、あんなに入れ子構造になっていたら、あれ?これ結局どこが主人公の想像の中でどこが現実なんだっけ?あれ?この終わりは本当に現実の終わりなの?ってなると訳がわからなくなるし自分の世界もあれ?ってなるからめちゃくちゃホラー。自分の生活にも影響してくる。最初の導入のみまちゃんが窓の方を向いて一気に引になっていく映像がすごすぎて鳥肌立った。映画の中のドラマという虚構の中で映画の説明をしつつ、ドラマのみまの役と現実のまみをうまく被せてるのがすっごい。まじで。意図せずしてアイドルとオタクというものについて考えさせられたのでダメージ喰らいました。あたしもアイドルを結局消耗品として見てるのか....?いや、そうじゃないと信じたいけど、でも私たちが見てるアイドルとは虚構の存在でそこにひたすら憧れを抱いているのは事実なんだよな...。キラキラしたところだけを見ていたいというのはそういうこと....。

今敏監督の最後のブログを読みましたが号泣しました。映画というものは、その監督が亡くなった後もずっと残るものであり、それを私たちが楽しめるのは本当に素晴らしいことですね。
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