PERFECT BLUE パーフェクト ブルーの作品情報・感想・評価

「PERFECT BLUE パーフェクト ブルー」に投稿された感想・評価

奈緒子

奈緒子の感想・評価

4.6

このレビューはネタバレを含みます

これ、面白過ぎて、レビュー書けずにいた。

まだ一回しか観ていないけど私の解釈では、

未麻自身が捨て切れなかった「アイドルとしての桐越未麻」を、アイドルにしがみつくるみが引き受けてしまう。つまり「アイドルとしての未麻」がるみの身体を「依り代」として実体化し、「もう一人の未麻」となってしまう。そしてその「もう一人の未麻」が暴走してアイドル像を壊した人々に復讐していくようになった。 

るみちゃんに関する伏線
・冒頭から彼女はあくびをすることが多い→「妄想代理人」マロミまどろみ でも見られるよう、現実から夢へ逃げていることの象徴。自分のことを未麻だと思い込む幻想を見ている。
・アイドルとしてそのまま歳をとり、芸能界で生き残れなくなった過去→アイドルとして芸能界に生き残れなかったるみは、自分ができなかった、女優への転身をする未麻を許せなかった。
・年齢の割にちゃんづけで呼ばれている違和感
・ストーカーのことを重く受け止めず、背を向けたまま「仕方ないでしょ。田所さんが警察には届けるなって言うんだもん。」
・パソコンに詳しい→「未麻の部屋」は るみ が開設したものだった。マネージャーとして未麻の行動を逐一日記に書くことができた。ME-MANIAと連絡をとっていたのも未麻のふりをした るみ。
・レイプシーンを撮影したとき、本物の未麻と同様泣きながら部屋を退出し姿を消す。その後未麻とるみが対面することはしばらくなくなるが、この時、もう一人の未麻と会うようになる。
・最後にるみが未麻の部屋に行くわよと言って言った部屋は未麻の部屋に似せた、るみの部屋。だから内装は全く同じでも、魚が死んでいないし、ポスターも破られていないし、窓の外の景色も違う。

未麻の幻想が「依り代」を見つけた、それがアイドルのまま歳をとり売れなくなったるみちゃん。
「大丈夫。幻想が実体化するなんてあり得ないもの。」 
それがあり得ちゃったのよー。


日本特有のアイドルの処女性、閉塞感

 未麻はアイドルの処女性や、アイドルを脱皮するという名目で彼女を性的対象物として見る世間に翻弄されてしまう。わたしは汚れてしまったから、無垢であるべきアイドルには戻れない。とアイドルの純潔性の呪縛に苦しむ。未麻「ちゃん」という少女ではいられなくなり、未麻という女「性」になることを余儀なくされる。この点ではロマン・ポランスキー監督、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の「反撥」を思い起こさせる。
 そしてラスト、「わたしはわたし!」他の誰にも翻弄されることなく、自分を自分として認めることができるようになる。「わたしは本物だよ」という未麻は少しばかりるみちゃんに顔が似ていて「もしや偽物?」とぞっとさせるズルいラストシーンだけど、るみちゃんを踏み台にしても生き続ける強い大人の女になったという後味良いラストだと今のところ信じてます。


虚構と現実

今敏監督作品は「妄想代理人」と今作しか見ていないけれど、どちらもどストライクだった。虚構と現実の間で翻弄される映画大好きだ。。。
どっちの作品も、虚構(テレビの中の虚構世界であるアニメやドラマ、そして人間の中の幻想世界、夢)と現実が混じり合う。テレビのフレームの中にあるものは私たちの頭の中の状況を反映しているよう。「パーフェクト・ブルー」では、主人公はそんなテレビの中の世界、虚構の世界で生きているから、自分の持つ虚構、夢の世界にも簡単にハマっていく...。
らっこ

らっこの感想・評価

4.5
怖かったけど面白かった…
ふわっふわって移動するのが気持ち悪くてすごい好き
Po

Poの感想・評価

3.9
自分がなんなのか
なにになりたいのか
削って削っていくと
自分はいなくなる
そうして誰かが自分になる
「あれ?あの人になりたかったのか」
そんな時にはもう遅い
もう軸はすっかり闇の中
探しても探しても杖も見つからない
立てなくなって
果てには夢を利用して歩く
90年代アイドルという、これもまた性癖大爆発スペシャル。この時代にしかない閉塞感というか、上手く言い表せないんだけどデジタルネイティブが拓かれてきたちょうどその時の時代の溝みたいなものをビンビンに感じる。好き。
蓮華

蓮華の感想・評価

3.2
コワイヨォ〜
最初はわからないから、理解してくると恐怖....!
ブラックスワンの元となったらしいですね、確かに通ずるところがあります。
今敏監督大好きです!
Tomo

Tomoの感想・評価

3.5
今日何もすることないわ〜って時に観たら病むかも!って感じですが、ストーリーはいい映画です!
電基地

電基地の感想・評価

4.0
良いですね。
アニメ、というか創作物って前提として虚構なんですが、その中に更に虚構と現実があるっていう。まあもうこのテーマだけで面白いですね。
落とし所として実際の犯人がいました、ってのはうーん、どうなんすかね。個人的にはもう誰が殺されたのか、そもそもそういう事件があったのかどうかまでボカされてる方が好みではありますけどね。まあそこやらないとマジで終わりようがないんですが。「未麻の部屋」関連は面白いですよね。大衆が作ったアイドル「霧越未麻」が個人としての未麻を超越していっちゃう、っていう。単純にサスペンスとして観ても犯人への伏線とかしっかりしてますよね。喫煙シーンとか「キ○ガイの顔ですわ」としか。でもネタバレまでは心情的に無理ないよなあと思える表現なのは上手いですね。

このレビューはネタバレを含みます

こわいこわいこわい。

最後の
「私は本物よ。」

怖いネットストーカーの話かと思いきや、繰り返される夢と現。幻覚かと思いきや、現像。何をもって現実とするのか、正しいとするのか。自分とは記憶の連続性から認識する、というのはドラマの中の台詞。何が夢で何が幻覚で何が現実なのか。誰を信じるか、誰の目線に立つかで全く違う世界になってしまう。まるで別の世界線であるかのように。夢を渡るたび、世界線を移動しているような。自分のみえている現実は虚構の一部かもしれないし、何を信じるかで現実は変化する。それは外からみたら多重人格にもなりうるが、それすら現実でないかもしれない。そして今みている映像も、現実を写していないかもしれない。

三木眞一郎と保志総一朗と谷山紀章さんがモブ?で出てた…すごい扱いだ…
これは面白かった。アニメでサスペンスというのも新鮮だし、犯人も最後まで分からず楽しめた。こういうアニメ映もっと沢山観てみたいな。
なつき

なつきの感想・評価

3.7
怖いというより混乱する物語。お芝居とはいえ主人公が集団でxxシーンは割としんどい。
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