はちみつだいすき

パーフェクトブルーのはちみつだいすきのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

おもしろ…。結構怖かったなー。
現実なのか、悪い夢なのか、区別がつかなくなってふわふわするような感覚を見てるこっちまで味わえた。表現が新しいなあ。1998年に公開されたものとは思えない。
アニメだけど人物描写がめちゃめちゃ細かいし動きとか表情とか、感情の機微が伝わってくるまでに徹底的に描かれている。すげえ。
元売れっ子アイドルで今はマネージャーとして事務所に残っていたルミちゃんの、隠れたアイドルという仕事に対する執着がこんな形で現れるとは…。それが女優に転身したばかりの未麻の葛藤と、出演した劇中劇ダブルバインドと重なって不思議な現象になっていた…最後に全てが明らかになってもめちゃおもろいなこれ。
アイドル時代の輝きに縋りたくて迷っていたが、最後に自分は女優だと決心してもう1人の自分の正体に辿り着く筋書きも綺麗だった。