パーフェクトブルーのバリバリタンバリンのネタバレレビュー・内容・結末

めちゃくちゃ面白かった。サスペンスとしてもドラマとしても面白かった。
ルミが真犯人だとは全く考えていなかったが、未麻がアイドルであることにかなり拘っていたからかなり納得の展開。かつてアイドルとして大成できなかった自分の夢を未麻に重ねてしまっていたのだろう。ストーカーにしても未麻の内情に詳しすぎる点もマネージャーなら当然だった。
そんなサスペンスとしても面白い展開に、未麻が過酷な仕事からアイドルとしての自分の虚像が見え始めたり、ミスリード的な劇中のドラマのシーンで何が真実なのかわからなくなって目が離せない。
ラストの「私は本物だよ」にどういう意図があるのだろうか。まあ本当に未麻本人ではあるのだろうが、なぜ最後にメタ的に視聴者にミラー越しに伝えるのかは解釈の余地がありそう。
ネットがまだ流行っているとは言えない頃に、自分が作っていない自分像がインターネット上に出来上がっているのも先進的な気がする。
ルミと架空の未麻が切り替わるのもアニメ的な表現でいい。
ストーカーの声が思ったよりも高くてなんか面白かった。