ざこすけ

パーフェクトブルーのざこすけのネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

なんでこの内容を90分以内に収められるんだ。
題名とは真逆に、真っ赤っかな映画。ほぼすべてのカットに赤が映り込む。
後半の没入感は冷静な解釈を許さず、ただただ加速するテンポによる快感に襲われるのを許してしまう。

そして、
「あなた、誰なの」から
「早く夢から醒めなさい」を経ての
「私は本物だよ」
である。

本物の女優とは、台本を上っ面で表現するのではなく、かつて持っていたおぼこい自己、それを捨てた自己、あらゆる自己を内包し、適切にそれらを発揮することができる人のことなのだ。

そしてパソコン、インターネット、インディーズアイドル…時代がやっとこの映画に追い付いたと言わざるを得ないなあ。
完璧すぎる。
ざこすけ

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