Filmarksで見付けて、何となく観に行った『Tomboy』。穏やかな日々と子供が抱く強烈な秘密、っていう緊張感に翻弄される。そして、それらを終始明るくサッパリと表象させて流すような感覚が好きだった。
家と外の往復、現実と理想、真実と嘘、家族との長期的な絆と恋による刹那的な冒険、さまざまな狭間にいる主人公ロール/ミカエルの心情が描かれていて、一喜一憂……
大人になると他人を許せなくなる人が多いけど、子供のうちはわりと許せてしまう人が多い。美しくて、自由な価値観。
妹の思いやり、動き方を含む演技とリザのエキゾチックな顔や振る舞いもツボ。かわいかった。
メモ:「力強く、自由で、太陽を感じさせる作品」
「子供時代というのは、実際には強い刺激とある種の官能性を秘めた時期」
「のんきにその場の状況を楽しむこと、嘘をついている強烈な意識の狭間」