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トムボーイのmikuのレビュー・感想・評価

トムボーイ(2011年製作の映画)
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10歳の子では自身のセクシャリティーに揺らぎを感じることがあってもそれが確実たるものではない、ということなのか。ロールが男の子であると嘘をついたことを、母は頭ごなしに叱った。本人の意見もなしに、無理やりワンピースを着させて友人の前につまみ出す。この行動に強い嫌悪を感じて、どう解釈したらいいかしばらく考えてしまった。ただトランスジェンダーの振りをして楽しんでいたとでも母は思っているのか、と。もしくは、こうやって抑圧される子どもたちがいるっていうのを観客に気づかせたかったのか。いずれにしても本人の話は聞いてあげてほしくて、見ていてとても苦しかった。でも、こんなことは今日もどこかで起きている現実なのかもしれない。
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