K

226のKのレビュー・感想・評価

226(1989年製作の映画)
4.1
全体を俯瞰的な撮り方をしていて、彼らの心情にフォーカスしたり、事件の裏側を描こうとしたりはしない。だからこそ、二・二六事件の空虚さが表されてる。

若者たちの怒りと熱量を捉えていて、その勢いで最後まで描き切る。時に、不安になったり、迷ったり、何も考えたくないような表情をするのも良かった。

その勢いでやってきたことに後悔する時、ひどく悲しい気持ちになるのがわかる。知ってはいても、最後は泣きそうになる。

「我々のしたことは、永遠に正しいことだったんだ」
K

K